レバレッジは投資にとって悪か?~レバレッジ2倍ファンドと信用取引2倍の成果をシミュレーション
疑問
- レバレッジを2倍のファンドのパフォーマンスが2倍にならないのはなぜ?
- 信用取引でポジションを2倍にした場合はどうか?
- 先物で2倍のポジションを作る v. 信用取引で2倍の株数を買うことの違いとは?
調査方法
- 仮想の指数の値動きP={p0, p1, p2, p3, p4...pi}を設定
- 10,000円を用意して
- ①レバレッジ1倍(=現物投資)
- ②レバレッジ2倍
- ③信用取引で現物の2倍の株数投資それぞれの純資産推移をいくつかのパターンに分けてシミュレーションする。
調査結果
1. レンジ相場の場合その1 P={10, 11, 10, 11, 10 ,11}
2. レンジ相場の場合その2 P={10, 9, 10, 9, 10 ,9}
3. 一貫して上昇の場合 P={10, 11, 12, 13, 14, 15}
4. 上下しながら上昇の場合 P={10, 11, 10, 11, 12, 13}
5. 一貫して下落の場合 P={10, 9, 8, 7, 6, 5}
6. 上下しながら下落の場合 P={10, 11, 10, 9, 10, 8}
- レンジ相場(シミュレーション1、2)の場合は「レバレッジ2倍」のパフォーマンスが、「信用取引(2倍)」に常に劣後した。方向性のない相場ではレバレッジファンドのパフォーマンスが悪化する。
- 一貫して上昇(シミュレーション3)および一貫して下落(シミュレーション5)では、「レバレッジ2倍」のパフォーマンスが「信用取引2倍」を常に上回った。
- レバレッジファンドだからと言って常にパフォーマンスが同じ倍率の信用取引に負けるわけではない。
- 現物取引の資産よりもレバレッジファンドの純資産が大きい時、レバレッジファンドのパフォーマンスは信用取引(2倍)よりも増幅され、小さい時は減衰される。
ポイント
- レバレッジ2倍ファンドのパフォーマンスが2倍の信用取引のパフォーマンスとズレる理由は
- 信用取引(2倍)が負担するリスクは現物取引(=レバレッジ1倍)投資額の2倍なのに対して、レバレッジ2倍ファンドの負担するリスクは自身の純資産の2倍になる
- その結果信用取引(2倍)の変動【額】は現物取引の変動額の2倍になる(変動【率】は2倍になるとは限らない)
- 他方、レバレッジ2倍ファンドの変動【率】は現物取引(=レバレッジ1倍)の2倍になる(変動【額】は2倍になるとは限らない)
- レバレッジ2倍ファンドが目指しているのは日々の変動率の2倍のパフォーマンス
- 信用取引(2倍)が(結果的に)目指しているのは日々の変動額の2倍のパフォーマンス
- レンジ相場でレバレッジファンドがアンダーパフォームする理由は=>上がった(純資産が現物よりも大きい)ところで下落が増幅し、下がった(純資産が現物よりも小さい)ところで上昇が減衰する、この繰り返しのため
以上
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