楽曲の権利を売ったというけど何を売っているの?
(問題意識)
- 昨年ころから伝説のミュージシャンが楽曲の権利を売ったという報道が続いている
- ボブ・ディラン、史上屈指の取引額で全楽曲をユニバーサルに売却 2020年12月14日
- 楽曲の権利を全売却 570億円か ブルース・スプリングスティーンさん 2021年12月18日
- デビッド・ボウイさん全楽曲の権利を売却 2022年1月5日
- 具体的に楽曲の何を売ったのか?
(著作権の構造)
- 個々の事例を確認する前に音楽著作権の外観を把握したいところ。
- 音楽に関する著作権は大きくわけると
- 作家(作詞家・作曲家等)の権利
- 著作物を伝達する人(アーティスト、レコード会社等)の権利の二つに分けられる
- 小項目も含めた内容を下表に簡単にまとめた
- 上表は日本の著作権法に基づいているが海外でも大きな考え方は同様の様である。
- 主に売買の対象となっているのはこれらのうち「狭義の著作権」(出版権)と「レコード製作者の権利」(原盤権)。
(調査の方法)
- 各種報道等から「楽曲を売却」したアーティストの情報を収集し、譲渡対象を確認した。
(調査結果)
- 「楽曲の権利」を売却した主なアーティストは下表のとおり。
- 譲渡の対象となっているのは主に「出版権」で、「原盤権」を譲渡している例は少なめ。
- Bruce SpringsteenやMotley Crue、Barry Manilowなどが原盤権を譲渡している例。
- 多くのアーティストは元々原盤権を持っていないのかもしれない(レコード会社が持っている?)
- 譲受人としてたびたび出てくるHipgnosis Songs FundはLondon Stock Exchange上場の音楽投資会社。データ配信の普及で音楽著作権への投資が流行っているとのこと。
以上
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