ボラティリティの期待値は最近のボラティリティでいいみたい

 疑問

  • よく一定のボラティリティを前提に投資を検討するけれど、過去のボラティリティは今後のボラティリティに対してなんらかの情報を持っているのだろうか。

調査方法

  • S&P500採用銘柄のうち2017年から2021年の株価がとれるものについて日次の変化率をとる。
  • 日次の変化率をもとに各年のボラティリティ(年率)を計算する。
  • t年のボラティリティとt+1年のボラティリティを比較し関係を見る。

調査結果

  • 2017年から2021年までのボラティリティの組み合わせを1年ごとにプロットした結果は下図のとおり。


  • 2017年と2018年、2018年と2019年はある程度相関関係がみられる
  • 2020年については世界的に予想外のイベントが発生したことで前年の実績ボラティリティが役に立たなかった。
  • しかし2020年と2021年については再び相関関係がみられる。
  • unknown-unknown(という言い方はある?あるいはナイトの不確実性というべきか)があると実績ボラティリティでの将来予測はむつかしそうだが、known-unknownだけしかない環境では
    =>最近のボラティリティ≒将来のボラティリティと考えるのがよさそう。
  • 問題となるunknown-unknownについてはその定義上発生の予測は不可能。
  • 2017年から2021年まで5年すべてについての相関係数は下表のとおり。
  • 2020年を除けば前年のボラティリティと翌年のボラティリティは相関関係があると言えそう
  • 2020年がかく乱要因になっているが年の間隔があくほど相関係数が下がることが想定される。
  • ボラティリティは最近のことはよく覚えている。


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