満期までの期間が長くなるほどVIXは高くなる?
疑問
- S&P500のVIX先物は大体の場合満期までの期間が長くなると高くなる=いわゆるコンタンゴになることが知られている。
- VIX「先物」ではなくてVIXそのものの場合も期間が長いほど水準が高くなる場合が多いようだ。
- 個別株や債券、為替などS&P500以外の資産についても同じことが言えるのか?
調査方法
- CBOEのサイトでS&P500といった指数のほかにも、アップルなど個別株やBND等のETFなど様々なオプションのデータが入手できるので、そのデータをもとにVIXの計算方法と同じ方法を使って、満期ごとのvolatilityを計算する。
- 計算の対象はダウ平均構成銘柄や主要ETFなどを適当に選んだ。
- データはすべて2023年2月13日の値を使用した。
調査結果(まとめ)
- S&P500のvolatilityはオプションの満期が長くなるほど高くなるコンタンゴの関係がみられるが、それ以外の資産はバラバラ。
- volatilityが一般にコンタンゴになるとは言えない。
- Nasdaq100やラッセル2000は満期とvolatility水準にはっきりした傾向はみられない。
- 同様に、債券ETFはどれも満期に関係なく同じような水準。
- ブルベアETFとテクノロジー銘柄は満期が長くなるほどvolatilityが低くなるバックワーデーションの関係。
- 個別株の場合、決算発表が間近に迫るとvolatilityが高くなるパターンはありそう。
調査結果(個別)
- 下グラフはS&P500(SPX)、ダウ平均(DJX)、ナスダック100(NDX)、ラッセル2000(RUT)それぞれのvolatilityを計算したもの
- 期近2月満期のオプションから計算されるvolatilityがすべての調査対象で高くなっていたためグラフ表示から除外した。今後のグラフはすべて同様。
- 期間別のvolatilityの形状を見るとSPXは期間長い=>volatility高いという傾向が明確にあるが、NDX、RUTではあまり明確ではない。DJXは2023年満期では横ばいで2024年分が若干高くなっている傾向。
- つぎにSPXと先進国株式(MXEA)、新興国(MXEF)、そしてS&P500ETF(SPY)を比較した。
- MXEF、SPYは目先数か月についてはSPXと同じ右上がりの関係があるが、6か月以上先の満期になると関係が弱くなっている。
- MXEAは満期が長くなってもほぼ横ばい。
- 長期国債ETF(TLT)、公社債ETF(BND)、短期国債ETF(SHY)を見るといずれも満期と関係なく水準はほぼ一定。
- ナスダック100の3倍ブルETF(TQQQ)、ナスダック100の3倍ベアETF(SQQQ)はどちらも満期が長くなるとvolatilityが低くなる傾向が明らか。
- 金ETF(GLD)、銀ETF(SLV)、商品指数ETF(DBC)は、SPXほどではないがいずれも右上がり傾向。
- ユーロETF(FXE)は傾向なし、円ETF(FXY)は右下がりの傾向。
- 個別銘柄を見ていく。J.P. Morgan (JPM)、Goldman Sachs (GS)、Visa (V)はいずれもSPXと類似の右上がりの傾向。
- Coca Cola (KO), Cisco (CSCO), Walmart (WMT)はどれも3月前半満期のものまでバックワーデーション。これは本日(2月14日)時点で決算発表を目前に控えているせいか。
- Apple (AAPL), Intel (INTC), Microsoft (MSFT)はどれもバックワーデーションもしくは横ばい。
以上









コメント
コメントを投稿